脳病態AI研究とは
一覧はこちらなぜ、いま脳病態AI研究なのか
脳病態AI研究がめざす未来近年、人工知能(AI)技術の急速な発展により、医学研究、特に脳科学分野において革新的な進歩が期待されています。特に、臨床データや基礎研究データの蓄積が進み、これらのビッグデータを効果的に活用する必要性が高まっています。さらに、脳は自ら計算を行う臓器であることから、精神・神経疾患の病態を理解し、治療法を開発するには、「脳計算理論」に基づく病態モデリングの重要性が指摘されています。このような流れの中で、次のような課題が見えてきました。
現状の課題
- 臨床・基礎ビッグデータの効果的な解析と活用が不十分
- データ駆動型研究と理論駆動型研究の統合的アプローチの不足
- 研究データ基盤の整備と標準化の遅れ
- 分野横断的な研究者の連携と知識共有の機会不足
これらの課題を解決し、NCNP内の各施設や、バイオバンクをはじめとするデータベースに蓄積されたリサーチリソースに、AIとデータサイエンスを融合的に活用することで、精神・神経・筋疾患ならびに発達障害の脳病態解明、診断法、治療法、予防法の開発に取り組む脳病態AI研究を推進しています。